LOVE School LifeⅡ【完結】
「どうして、男だからとかで分けないといけないの?
私は結城も、シゲも友達だと思ってる」
「それは愛ちゃんの気持ちでしょ?相手がそう思ってなかったら、友達ではないんじゃないの?」
「それはっ……」
何も言い返せなくて、口を噤む。
「まあ、でも。
俺と愛ちゃんは付き合ってないからね。
ここまで言う資格なんてない。
俺が嫌だってだけで、ただの俺の我儘だし」
秋人は自嘲しながら、そう独り事の様に零すと立ち上がった。
それから、私の横に並ぶと「出ようか」と力なく笑って先を歩く。
私はその後を黙って付いて行った。
手を、繋ぐ事はないまま。