LOVE School LifeⅡ【完結】
秋人は腕を掴んでた私の手を取ると、ぐいっと引っ張った。
それから、痛いほどに私を抱き締める。
何が、起こった。
わけがわからない私の耳元で、秋人は囁く。
「どうして、愛ちゃんはそんなに可愛いの」
「はっ!?」
「俺が嫌だからって、もうしないとか…健気過ぎるじゃん。
俺、どんどん嫌な男になる。愛ちゃんを束縛して、自由とか奪っちゃって。
だけど、それが嬉しくて、もうわけわかんない」
「……」
「新ちゃんとオールなんて、愛ちゃんは何を考えてるのって本当にムカついた。
だけど、彼女でもないし愛ちゃんがオールしたっていいじゃんって思ったら何も言えなくて。
なのに、愛ちゃん…ごめんとかすぐに謝ってきちゃうし」
「……秋人」
「……やっぱり今日は家に連れ込んでもいいですか」
連れ込むって言い方すっげえ嫌なんですけど。
だけど、少しだけ距離を取った秋人の顔が、あまりにも切なく笑ってるもんだから。
胸が苦しくて、どうしようもなく好きだって思って。
私は否定の言葉を口にする事はなく、ただ一度コクリと頷いた。