LOVE School LifeⅡ【完結】
ぎゅうっと手を繋いだ秋人は、自分の家へと向かう。
それに私も黙って付いて行く。
無言のまま、家に到着して部屋へと通される。
相変わらずの、洋室。
変わらないこの部屋に、どこかホッとしてしまう私がいるけど。
それと、どうやら麗さんは不在みたいだ。
「愛ちゃん、どうぞ」
秋人がお茶を出してくれた。それに「ありがとう」と言って受け取ると、口をつける。
机を挟んで座る秋人の顔を、私はじっと見つめた。
「ん?何か熱い視線感じるんだけど」
「いや、別に」
「そう?」
慌てて視線を逸らすと、壁に貼りつけてあるコルクボードが目に入った。
だけど、そこにあった筈の女の子とのツーショット写真は全て剥がされていて目を見開く。
その写真の代わりに私とのプリクラがちょこんと貼ってあった。
バランス、悪すぎだろ。
でっかいコルクに私とのプリクラ一枚だけって。
でも、思わず顔が緩んでしまう。
メアドを消したとか、言ってくれてたけど。
本当だったんだって、こんな事で思ってしまって。
少しでも秋人が私を想ってくれてるのかなって考えたら、嬉しくて仕方ない。