LOVE School LifeⅡ【完結】


ハッとして目を覚ました私は、起き上がる。
が、何かが背中でがっちりと止められていて動けない。


それが秋人の腕だとわかるのは、すぐの事。


スヤスヤと眠る秋人の顔が目の前にあったからだ。


綺麗に染められた髪の毛を揺らして、眠りに就く秋人の顔をまじまじと見つめた。
整った眉に、すっと通った鼻筋。


どうやって脱いだのかわからないけど、今日秋人が着てたグレーのパーカーが私にかけられていた。
秋人はカットソー一枚。

私を抱き締めていたって、少し寒そうだ。


どの途、秋人が起きないと拘束から逃れる事は出来なさそうだ。
起こした体を、ゆっくりと元に戻す。


頬に、身体に。
全身に伝わる秋人の体温。


嬉しくて、だけどどこか恥ずかしい。


秋人が私を好きじゃなくてもいいから。

今だけはこの幸せに浸っててもいいかな。
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