LOVE School LifeⅡ【完結】
その時、ぎゅうっと私を抱き締める腕に力がこもった。
首を動かして、秋人を見上げる。
微かに開いた目で、私を見ると優しく微笑んだ。
「寝ちゃった」
「……それは私のセリフ」
「愛ちゃんは俺が寝かせようとしたからいいの」
「よくないと思う」
無防備に眠ってしまったんだ。
秋人だから心を許していたとはいえ。
「俺は嬉しかったよ。腕の中で眠ってくれて」
そう言うと、秋人は自分の頬を私の頭に擦り付ける。
髪の毛があたって少しくすぐったい。
「コルク」
私は照れを隠す様に秋人の胸元に顔をうずめながら、そうぼそっと呟く。
「え?コルク?」
「うん、私とのプリクラ」
「ああ、ちょっと前に全部外した」
「バランス悪い」
「……。あはははっ、そこ?」
間を置いた後、秋人は笑い飛ばすと突っ込む。
私は一度、こくっと頷いた。