LOVE School LifeⅡ【完結】
「んじゃ、またプリクラ撮ってくれる?」
「……仕方ないな」
「ふは、素直じゃないんだから」
どうせ、素直じゃないですよ。
でも、秋人の事だから嬉しいよって事だけは伝わったに違いない。
「いいね、なんかこういうのも」
「こういうの?」
「うん。ただ抱き締めて、話しするだけってのも」
「……」
「俺にはこういうのが足りなかったのかな」
ただ、こうやって一緒の時間を共有して、幸せだって感じる事。
体を交えなくたって、たったこれだけで温かくなる。
「一度、知ってしまったらもう離れる事なんて出来ない気がする。
だから離れるのは辛いんだろうな」
「そうだね」
それは私も凄く感じた。
今、秋人に抱き締められてるだけで凄く幸せで、本当に想い合えてるんじゃないかって錯覚してしまう程に。