LOVE School LifeⅡ【完結】
「そんなん必要ないのに」
「……あるの」
秋人の手が私の背中からそっと、頬へと添えられた。
真面目な顔で私を見つめる秋人。
変な緊張が私を包んでいく。
「だって、俺愛ちゃんの事誰にも渡したくない」
小さな声だったけど。
だけど、ハッキリとそれは私の耳に届いた。
「……、それ、ってどういう、意味」
震える声で、そう秋人に返す。
どういう意図で言ってるんだろうか。
ただの独占欲?
それとも。
「……そのまんまの意味だよ」
そう言うと、秋人はぐいっと頬に添えられた手に力を込める。
少しだけ上げられた顔に、秋人の顔が近付いた。
逃げようと思っても、もう遅い。
重なる、私と秋人の唇。