LOVE School LifeⅡ【完結】
12.覚悟
それから、私達は秋人の家を後にすると、近くにあったファーストフード店に入った。
またもや、秋人は支払いをさせない様に強引に私の財布をバッグに押し込む。
いい加減、支払いさせてくれないでしょうか。
店内の奥の席に向き合って座り、すぐにポテトを頬張った。
「あ、そうだ。明日図書館集合って二人には言ってるから」
秋人も座って、頼んだコーヒーを飲むとそう言った。
私はそれに納得の意味で一度頷く。
「これ食べたら今日は送って行くね」
「うん」
「……愛ちゃん、嫌だった?」
「え?」
急に低いテンションになって、そう尋ねて来る秋人に思わず変なとこから声が出た。
嫌だった?って、さっきの事?
そう、思いながら秋人の顔を窺うが何も答えない。
遠慮がちな視線が私とぶつかる。
「……だって、キスは」
そう、歯切れ悪く言う秋人を見て全てを理解した。