LOVE School LifeⅡ【完結】
ひとしきり泣いた後は、お風呂に入ってサッパリする事にした。
わかりきってたんだから。
だって、秋人の好きな人は麗さんだ。
代わりでも何でもよかったって、そんなの所詮綺麗事。
私は秋人が欲しかったんだ。
もっと、抱き締めて貰いたくて、キスして貰いたくて。
秋人でいっぱいにして貰いたかった。
けど、それを一度許してしまったらきっと際限がなくなってしまうから。
だから、今まで拒否してたんだ。
でも、秋人との幸せな時間を知ってしまった。
自分に傷を付ける覚悟をしよう。
そして、もう秋人を好きな自分は終わりにしよう。
それから、例え秋人から何かを求められても恋人じゃないなら全て拒否しよう。
たった、一度だけの幸福を全てにして。
お風呂からあがって、部屋に戻った私は携帯を確認する。
シゲと結城から連絡が来ていた。
……秋人はなし、と。