LOVE School LifeⅡ【完結】
翌日、準備をした私は家を出る。
そこには既に秋人が立っていた。
「おはよう、愛ちゃん」
私に気付くと、優しく微笑む秋人。
だから私も笑顔で返す。
「おはよう、秋人」
「あ、もうこんにちはかな?」
「そうだね、昼だし」
横に並ぶと、一緒に図書館へと向かう。
よかった。普通に挨拶出来たし、今も普通だ。
大丈夫だ。
「なんか、今日の愛ちゃん可愛いね」
「え?そう?」
「うん。ワンピースだし、髪の毛も巻いてる?」
「あ、はは。早起きして時間あったからさ」
本当に秋人はめざとい。
いや、よく気がつく男だと褒めるべきだろうけど。
今日を覚悟して来たから、つい普段着ない様な洋服をチョイスしてしまったんだ。
「なんか、可愛すぎて他の男に見せたくないんですけど」
「……、まった秋人は」
サラっとそういう事が言えるんだから。
この男は。