LOVE School LifeⅡ【完結】
「せやかて、工藤。なあ?」

「バーロー」

「ぶはっ、バーローって」

「はあ!?せいしろうに合わせたんだろうが!何笑ってやがる」

「それにしてもバーロー」


……こいつら。
余程麗さんと遊びたくないのか。


わーきゃー騒ぐ二人に、私はにっこりスマイルで言った。


「麗さんに後で、二人も遊びたかったのにって伝えておくね」


悪魔の微笑に見えたかもしれないね。
二人、固まってるし。


私はそれだけ言うと、さっさと踵を返してスリッパを取りに行った。
職員が使う入口に来賓用のスリッパがあるだろう。

それを使おうと思ってさ。


そんな私に二人は慌てた様子で付いて来る。
付いて来なくていいですけど。
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