LOVE School LifeⅡ【完結】


その瞬の姿が容易に想像出来てしまうよ。
しかも、家に勝手に上がり込んだのに秋人に喉が渇いたからお茶出せとか言いそうだし。


「でも、助かってたな。
瞬は俺に何も聞かなかったけど、誰かがいてくれるって嬉しいんだなって思った」

「そうなんだ」

「瞬には全て話すべきだったんだろうけど。
でも、タイミングなかったんだよね」

「うん」

「俺が複雑な家庭環境だって事は、学校の噂にもなってたけど。
瞬は一度だって俺に聞いてきた事ないな」

「瞬ってどうでもよさそうだもんね、そこら辺」

「うん、そうなんだよね。瞬はそういう事で人を判断しないから。
俺は一番優しい人だと思ってる」

「……そうなんだ」


意外だった。

秋人は誰も信用してないのかと思ったけど。


違ったんだ。


それが今、とっても嬉しく感じる。
瞬にありがとう!って叫びたいぐらいだ。


まあ、うざがられて終わるだろうけど。



そうこう話ししてる内に、図書館に到着していた私達は先にいた結城と本間に近寄った。


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