LOVE School LifeⅡ【完結】


結局、ジャンケンになりまた勝利した秋人は私の隣だった。
目の前が本間で、その隣が結城。


二人はとてつもなく悔しそうだ。


毎度思う事だけど、勉強しに来てるんですよ?
貴方達。



私はカバンから参考書とノート、筆記用具を取り出した。
わかんない事があれば秋人に聞けばいいや。


なんだかんだ、勉強を開始すると真面目なんだよな。
ちゃらおーずは。


黙々と勉強する目の前の二人。
と、また無駄に難しい本を読む秋人。


今回は『経営戦略と戦術』ですって。


何。会社でも作りたいの。
それとも、経営者になりたいの。

貴方、まだ17よ?


恐ろしいわ。この人。
その内、帝王学とか色々学びそうで怖い。


私の視線に気付いた秋人が、小首を傾げながら微笑む。
ハッとしながら首を振ると、私は参考書に齧りついた。


隣で微かに肩が揺れてる。
きっと、笑ってるのだろう。


だけど、シカトしてやる。
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