LOVE School LifeⅡ【完結】
「大学通うの大変だから、近くに引っ越すんだって」
「そう、なんだ」
そんな。
だって、麗さんはまだ秋人の事が好きなのに。
どうして、それだけが頭に浮かんで来る。
「ま。一生会えないわけじゃないし。
気にする事ないよ、愛ちゃん」
「……うん」
「それよりも、だ」
「ん?」
すると、秋人はぐいっとこっちに体を近付けた。
急に至近距離に秋人の顔が来て、思わず後ずさる。
「昨日ね、新ちゃんと話したんだ」
少しずつ、距離を詰めながら秋人が話し出す。
同時に私も少しずつ、後ろへ下がった。
「結城と?」
「うん。だって、ムカつくじゃん。
俺のなのに!って思って」
「いや、それは」
私は秋人のモノではない。
だって、恋人ではないんだ。