LOVE School LifeⅡ【完結】
じりじりと下がっていた私の背中に、トンっと壁があたるのを感じた。
逃げられなくなった私の腕を掴むと、秋人は抑えつける。
真っ直ぐに秋人を見た。
秋人も私を真っ直ぐに見つめた。
「だから、愛ちゃん。俺のモノになって」
掠れた声で、そう秋人が口にする。
どさっと、今度は床の衝撃を感じた。
私は秋人に押し倒されていて、真上には私を見下ろす秋人の顔があった。
「……」
「……抵抗しないの?」
確認する様に、秋人がそう呟く。
「いいよ」
それに、秋人が息を呑んだ。
「……いいの?俺も男だよ?
止める事なんて出来ない」
視線を絡め合わせたまま、私はハッキリと告げた。