LOVE School LifeⅡ【完結】
「いいよ。上等だよ」
「上等って…、ヤンキーみたいだよ。愛ちゃん」
クスクスと笑って、目を細める秋人。
その秋人から視線を逸らさずに、私は返した。
「後悔なんてしない。
好きな人に捧げると、最初から決めてた」
覚悟したんだ。
秋人に私を捧げると。
例え、恋人同士でなくても。
「嘘だと思う?残念ながら私は本気だよ。
秋人。私は秋人が欲しい」
その言葉に、秋人の目が見開かれていく。
「……あい、ちゃ…」
「私は、秋人が欲しい」
戸惑った表情の秋人。
まさか、私の口からこんな言葉が出るなんて思ってもなかったんだろう。
そんな事わかってる。
今まで散々そういう事を拒否して来たんだ。
揺れる視線。
黙ったままの秋人の頬を掴むと、ぐいっと引っ張った。
そして、その唇を強引に奪う。
唇と唇が触れた瞬間、秋人が私の手を振り払って上体を起こした。