LOVE School LifeⅡ【完結】
「ラブ、一緒に教室行こうよ」
「何で?」
「え。友達だから」
「そうか」
「愛ちん、俺達と一緒にいような」
「何で?」
「え、友達だから」
「そうか」
愛想なく返事をすると、二人してベコっと音がしそうな程凹む。
私はその二人を無視して、スリッパを取ると床に置いて履いた。
それから、また先に歩き出す。
そんな私を慌てて追いかける二人。
まあ、でも。
本当に感謝してる。
それは嘘じゃない。
だから、ぴたりと止まると後ろをくるっと振り返って一言。
「……ありがと」
今にも消え入りそうな声で、更に最後は尻すぼみだったし。
聞こえたかどうかもわからないけども。
目の前の二人は目をぱちくりとさせてるから、多分聞こえたんだろう。