LOVE School LifeⅡ【完結】

「どうしたの。なんか、変な顔だけど」

「ちょっ…」


なんつう失礼な事を!

確かに変な顔かもしれないけど!
そこは否定しないけど!!


「で、秋人は」

「……出てった」

「は?何それ」



私がそう言うと、瞬の顔が歪む。
訝しげな顔でこっちをじっと見つめて来る。

どうやら、話の続きを待ってるらしい。



「……」

「何で」

「……」

「アイツになんかされた?」

「いや」


寧ろ、私がした方だ。
それに私が何かされたとして、出て行くのが秋人ってのはおかしい。



「よくわかんねえけど」


瞬はそう言うと、ズカズカと部屋の中に入って棚から漫画を一冊取ると、それを持ったままベッドに座った。


ポカンとしたまま、私はその様子を見ていた。
< 262 / 319 >

この作品をシェア

pagetop