LOVE School LifeⅡ【完結】

「まあ、付きあってりゃ色々あんだろ」


ぶっきらぼうにそう言うと、瞬は漫画を読み始める。


瞬は私が秋人と付き合ってると思ってるんだ。

呆気に取られていた私だけど、段々と笑いが込み上げて来て思わず吹き出した。


「あはは、確かに」


笑い出した私を、また訝しげな顔で見る瞬。
でも、私の笑いは止まらない。



「何、笑ってんの。気持ち悪。無理して笑ってるから、引き攣ってる」

「ひど、何それ」


無理して笑ってなんかないのに。
瞬からしたらそうだよなって思っただけで。


まだ笑い続ける私に、一度息をつくと

「……泣けば?泣きたいんでしょ」

そう言った。


「え?何言ってんの?」

「……わかりやす」

「あはは。別に、泣きたくなっ、ん、か…、あれ」


泣きたくなんて、ない筈なのに。
そんな私の気持ちとは裏腹に溢れ出て来るのは、涙だった。


さっきは涙なんて出なかったのに。
笑った事で気が緩んだのかな。


涙を流して戸惑う私にゆっくり近付くと、瞬は一度舌打ちを打って低い声を出す。

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