LOVE School LifeⅡ【完結】
「うん。私がいたら秋人、戻りにくいだろうし」
「は?何で?」
「え?何でって…」
そこ、疑問に持ちますかね?
だって、私は秋人にハッキリと振られたわけでして。
「お前帰った方が秋人気にするだろ」
って、私達の事瞬知らないし、どうして秋人が出てったのかも知らないんだ。
だから、何かあったなら今ちゃんと話せって事なんだろう。
その理由にはご尤もだ。
「先延ばしにしたら、解決するモンもしなくなる」
私から視線を逸らすと、瞬はポケットから携帯を取り出す。
そして、電話をかけ始めた。
……いや、まさか。
秋人ですか?
「あ、何してるんだよ。お前。は?ぶらぶら歩いてるって何。
いいから戻って来い。ちゃんと話せよ」
そう言うと、すぐに通話を終えて漫画を読むのを再開した。
きっと、いや、絶対に秋人は何か反論してた筈なんだ。
それを、瞬はサクッと全て無視した。
流石というか、なんというか。