LOVE School LifeⅡ【完結】


「ら、ららら、ラブっ」

「……うるさい」

「まだ何も言ってない!」

「顔がうるさい!」

「酷っ」


ニヤニヤしてる二人の顔がうざったくて、私は早足で歩く。
後ろでケラケラと笑う声がした。


「愛ちん、ツンデレ。典型的なツンデレ。
俺、初めて見た」

「俺も初めて見た。これがツンデレか。
やられた。心臓掴まれた。ぐわしって」

「俺も俺も。潰された。俺」


潰されたって、それ間違いなく死んでるから。


いや、それはどうでもいい。



「私はツンデレじゃない!」


そこだけは訂正しておく。
絶対に違う。

ただ、ありがとうって言っただけなのに。

くっそ、こいつらの前で絶対、二度と、もう二度と!素直になんかなってやらん。

< 27 / 319 >

この作品をシェア

pagetop