LOVE School LifeⅡ【完結】
「ら、ららら、ラブっ」
「……うるさい」
「まだ何も言ってない!」
「顔がうるさい!」
「酷っ」
ニヤニヤしてる二人の顔がうざったくて、私は早足で歩く。
後ろでケラケラと笑う声がした。
「愛ちん、ツンデレ。典型的なツンデレ。
俺、初めて見た」
「俺も初めて見た。これがツンデレか。
やられた。心臓掴まれた。ぐわしって」
「俺も俺も。潰された。俺」
潰されたって、それ間違いなく死んでるから。
いや、それはどうでもいい。
「私はツンデレじゃない!」
そこだけは訂正しておく。
絶対に違う。
ただ、ありがとうって言っただけなのに。
くっそ、こいつらの前で絶対、二度と、もう二度と!素直になんかなってやらん。