LOVE School LifeⅡ【完結】
「私を、か、隠して」
「……は?」
一気に険しくなる表情。
「秋人、やっぱ今は私と会いたくないと思うし」
「……意味不明。つか、もう来てるだろ」
「そうなんだけど、いや、だからね?」
「……」
無視、ですか。
「ねえ、瞬」
どこか、隠れ場所知りませんか。
ベッドの下とか?机の下とか?
いや、ガラスなんだから机の下は丸見えか。
漫画を読んでる瞬にそう声をかけた時。
カタって音がして、障子がゆっくりと開く音がした。
ドキっと痛いぐらいに心臓が跳ねあがって、私は震えながら視線を音がした方に向けた。
そこに立ってたのは、やっぱり秋人で。
きゅって唇を結んで、切なく私を見下ろすと頼りなさげに微笑む。
「……」
秋人、そう呼ぼうとするのに言葉は素直に口から出てくれない。