LOVE School LifeⅡ【完結】
「えっと、なんかごめんね」
「え?」
私は俯いたまま、そう言った。
秋人の声が聞こえるけど、返事を待たずに続ける。
「迷惑だったでしょ?なのに、突然あんな事されて引いたよね。
もうしないから、大丈夫。
でもさ、秋人ももう思わせぶりな事しちゃダメだからね」
「……」
「私、恋愛とかわかんないし。
好きになったの秋人が初めてだから、キスとかそんな事されたら勘違いするし。
だから、もうそういうのもダメだよ。彼女にだけしないと」
何を言ってるのか、途中でわかんなくなってて頭ぐちゃぐちゃだ。
だけど、もう期待して期待してってのは嫌だから。
だから、やめて欲しい。
それだけは伝えないと。
「……えっと、愛ちゃん?」
「え?」
俯かせていた顔を少しだけ上げる。
秋人は少し困った様な顔をしていた。
眉根を下げて微かに微笑む、その顔。