LOVE School LifeⅡ【完結】

「いや、愛ちんはツンデレ」

「しかも自覚なし、希少の天然モノ」

「……いいから、やめてくれ」


なんだろうか。
とてつもない辱めに遭ってる気分だ。


二人ともわざと言ってるに違いない。


「まじで愛ちん、可愛いわー」

「ラブの良さ、俺は最初にわかってたけどな」

「なっ、抜け駆けだわ、工藤」

「うっせーー俺は新一だけど工藤じゃねえええ」

「……うるさい」

「はい」
「はい」



鶴の一声だね。これ。

教室に入った私達、いや私に降り注ぐ好奇の視線。


すぐさま寄って来るのは、有紗に由紀に翔子。


「ねえ、秋人と別れたって本当?」


有紗は眉を顰めながら尋ねて来る。
そして、ああ、やっぱり伝わってたんだと思った。

< 28 / 319 >

この作品をシェア

pagetop