LOVE School LifeⅡ【完結】
「いや、愛ちんはツンデレ」
「しかも自覚なし、希少の天然モノ」
「……いいから、やめてくれ」
なんだろうか。
とてつもない辱めに遭ってる気分だ。
二人ともわざと言ってるに違いない。
「まじで愛ちん、可愛いわー」
「ラブの良さ、俺は最初にわかってたけどな」
「なっ、抜け駆けだわ、工藤」
「うっせーー俺は新一だけど工藤じゃねえええ」
「……うるさい」
「はい」
「はい」
鶴の一声だね。これ。
教室に入った私達、いや私に降り注ぐ好奇の視線。
すぐさま寄って来るのは、有紗に由紀に翔子。
「ねえ、秋人と別れたって本当?」
有紗は眉を顰めながら尋ねて来る。
そして、ああ、やっぱり伝わってたんだと思った。