LOVE School LifeⅡ【完結】
翌日、待ち合わせ場所には既に秋人がいた。
私に気付くと、あまりにも嬉しそうな顔をするからこっちが照れて来る。
「愛ちゃんっ。おはよ!」
「……はよ」
少し俯きながら返すと、ぐいっと顔を覗きこまれて後ずさった。
「どしたの?」
「いや、その」
前よりも近付いた距離感。
それが恥ずかしいだなんて言えない。
口籠る私に、ピーンと来てしまったらしい秋人はニヤリと口角を上げた。
「ふ~ん?」
ニヤニヤニマニマと。
まじで顔がうっさい。
唇を噛んで、キッと秋人を睨み付けると私は秋人を置いてさっさと先へ歩く。
すぐに追いかけて来る秋人。
だけど、止まってやらん。
「愛ちゃん!ちょっと!」
「何」
「うわ、冷たっ!え!俺と愛ちゃんカレカノだよね!?」
「……。そうですけど?」
「あ、今ちょっと照れた?」
「……」
「ああああ、ごめーーん!うっそーーー」
いつもならこうやってからかわれると、置いて行くんだけども。