LOVE School LifeⅡ【完結】
「おはよ、タムっち」
「いい加減田村にしてくれよ」
「嫌だよ、結構気に入って来てるし」
「まじかよ」
「そういえば部活は?」
「ああ、テスト週間だから休み」
「成程」
「どう?勉強は」
「いや、うん。どうだろうか」
「学年首位がついてるんだから、あんま低い点数取るなよ?」
「……それって地味にプレッシャーかけてます?」
「ええ、まあ」
さっきまで爽やかに見えた笑顔が、今は悪魔の微笑みに見えるぜ。
こいつは他人を蹴落として這い上がるタイプか。くそう。
じとーっとタムっちを見るが、タムっちは一切気にしてない様子。
「テストの日は、タムっちのシャーペンの芯全て折って入れておくわ」
「おま!それ地味にすげえ嫌だわ!」
「出たと思ったらすぐに引っ込むんだよ。ふふ、何コレ。面白そう。
やっていい?」
「絶対やるなよ。絶対に」
「やるなって言われたらやりたくなるわ」
「お前、いい性格してるな」
「いえいえ、それほどでも」
褒め言葉として受け取っておこう。