LOVE School LifeⅡ【完結】
そして、たった今彼は頭を抱え込んでいる。
やっと本当の恋人になったのに、先週した約束の所為で昼食行けないもんね。残念。
少しだけ私も残念に思うけど、大事な三人だから。
それをわかってる秋人は、仕方ないと切り替えをして結城達に声をかけていた。
「愛ちゃん、また来るねー!」
「うん、また」
そう返事をして、手を振った。
「なんか、二人の間に甘い空気が漂ってる」
「それ、私も思った」
「何かあったの?愛」
有紗が突然、おかしな発言をしたと思ったら同意する様に頷く二人。
……何、それ。
甘い空気って何。
「何もないけど」
「嘘だ。私、こういう勘って当たるんだから」
「いや、本当に何も」
「……あ、寝た?」
「ぶはっ」
人差し指を立てて、飄々と言う翔子。
即座に赤くなる私の顔。
それで、三人は勝手に勘違いをしてくれる。
素晴らしいぜ。
否定する暇ありません。