LOVE School LifeⅡ【完結】
「愛が処女って知った時さ、秋人で大丈夫かなあって正直不安だったんだよね」
「え」
「そうそう。だって、いくらカッコよくても転校早々あんなチャラ男選ぶなんて思わないじゃん」
翔子が言った言葉に、有紗は大袈裟に頷いてそう答えた。
有紗でもチャラ男って思うのね。
って事は、よっぽどだったんだ。
「でも、それを愛が変えちゃったんだよね」
ニヤっと笑った由紀の言葉に、同調しながら「愛だねぇ」なんて冷やかす二人。
何も言い返せない。
「私達応援してるからね」
「そうそう。何かあったら言うんだよ?」
「愛の味方だから」
有紗、由紀、翔子。
笑顔の三人。
それが嬉しくて、私は満面の笑みで頷いた。
私は久しぶりにガールズトークを楽しんだ。
それから、放課後。
いつも通り秋人が迎えに来ると並んで帰路についた。
どこも寄らずに送って貰い、別れてから私はテスト勉強をしようと机に向かう。
筆箱を取り出して、チャックを開けた時見えたのは結城からの手紙だ。
思わず、笑みが零れる。
これから頑張ろうっと。
秋人とずっと付き合ってく為に。