LOVE School LifeⅡ【完結】


「うん、もう片付け終わってる」


段ボールすっごい少ないんだよ~なんて、笑いながら話す秋人。
それを聞きながら、本間は上半身を椅子の背もたれにつけると両手を頭の後ろに伸ばした。


「なんか、めっちゃ意外。
秋人の姉ちゃんはずっといるって思ってたよ、俺」

「え、何で?」

「何でって愛ちん。麗さん、めっちゃ弟想いじゃない?」

「……」

「あの家にずっといたのだって、秋人が一人にならない様にって事だろ?
あそこ、めっちゃ静かだし、広いモンなあ~」


あはははって本間は笑い飛ばしてるけど。


それを聞いて、私は気付いてしまった。
どうして急に家を出ようとしたのか。

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