LOVE School LifeⅡ【完結】
…誰かの着信?
どうやら電話が来ていたらしい。
充電がなくなりそうなのを確認してから、その相手を見る。
そして、私は目を見張った。
……シゲ!!!
30分前ぐらいから数分置きに電話がかかって来ている。
全く気付かなかった。
私はすぐにシゲに掛け直す。
コール音が一度だけ鳴って、シゲの声が聞こえた。
『もしもし』
「ああ、シゲ?」
『…ったく、寝てたのかよ?自分から電話するって言っておきながら』
「ご、ごめん」
忘れてたわけじゃないんだ。
忘れてたわけじゃ。
ちょっと、かけられないのっぴきならぬ事情がありまして。
『まあ、いいや。で。何?返事なわけ?』
シゲは溜め息をつくと、そう切り返す。
私はうっ!と言葉を詰まらせた。
まあ、そうなんだけども。
返事をしようと思って、連絡したんだけど。
私は覚悟を決めると、ぽつりぽつりと話し出す。