LOVE School LifeⅡ【完結】


「信じられなくてさ、さっき聞きに行ったら…秋人、振られちゃったって言ってたよ」


翔子がしょんぼりとしながら、そう言った。
それに目が真ん丸になる。



…え?ちょっと待て。

振られた?
誰に?私に?

え?
何で?


振られたの私だよね?


秋人はずっとずっとたった一人を一途に想ってたんだから。


だから、私が振られたんでしょ?


それとも、これも秋人の優しさなの?
要らないよ、こんな優しさ。

つか、優しさでも何でもない。
余計惨めになるじゃん。

そんなとこまで嘘つかないで欲しいよ。


他に好きなヤツがいるって言い触らしたっていいのに。
何で庇う様な事すんだよ。


ああ、何で嫌がらせされたのかわかった。
逆恨みじゃん。

< 30 / 319 >

この作品をシェア

pagetop