LOVE School LifeⅡ【完結】
こうしちゃいられない。
私は麗さんに話をしなければいけない。
きっと、私しかいない。
「愛ちゃん?どうかした?」
俯き、真剣な顔をする私を心配する秋人。
返事ではなく、私は質問で返す。
「……秋人、今日麗さん家にいる?」
「え?いると思うけど。今週は引っ越し作業があるからって言ってたし」
「わかった。私ちょっと麗さんに会いに行って来る」
「は!?え!?愛ちゃん?ちょっと」
カバンを持って立ち上がると、私は秋人の言葉を無視して教室を飛び出した。
どれが正しいのか。
どれが間違ってるのか。
そんなの、私の頭じゃわかんないし、答えなんて出せない。
でも、何も言わないで出て行くのは絶対に間違ってる。
間違ってる筈だよ、麗さん。