LOVE School LifeⅡ【完結】
15.好きだよ。
――――――――――……
「愛ちゃんっ!!」
私を追いかけて来た秋人が大声で呼んだ。
それでも無視する私の腕をぱしっと取り、強引に自分の方へと振り向かせる。
「いきなりどうしたの!?」
息を切らしながら、そう尋ねる秋人。
秋人の綺麗な髪の毛が、サラリと揺れる。
「秋人」
「……」
「私は秋人が好きだよ」
「……っ」
腕を掴まれたまま、私は秋人を見据えてハッキリとそう言った。
「大好きだから。だから、今は追いかけて来ないで」
「何をする気なの?」
「麗さんと話をするだけ」
「……それって必要なの?」
「……」