LOVE School LifeⅡ【完結】
必要?
もしも。
私と秋人が付き合っていく上でなら。
それだけで考えるのならば。
不要だと思う。
でも、私は。
「絶対に必要」
真っ直ぐにそう答えた私を見て、秋人はきゅっと眉間に皺を寄せながら顔を俯かせる。
ごめん。
そんな悲しそうな顔させてごめん。
「……わかった。今日は新ちゃんとか清ちゃんと遊んで来る」
「ありがとう」
だけど、ごめんね。
これは言えなかった。
だから、心の中でだけ謝らせてね。
ふっと私の腕を掴む手の力が抜けた。
ゆっくり踵を返すと、私はもう秋人の方を振り向かなかった。
私が傷付くだけなら良かったのに。
秋人にまで悲しい思いをさせてるのに。
でも、このまま私と秋人だけ幸せになるなんて出来ない。