LOVE School LifeⅡ【完結】


「愛がいるから出て行くんじゃない。
自分自身の気持ちにケリをつけたかっただけだ。
そう決心出来たのは愛のいる所為なんかじゃない。愛がいるお陰なんだ。
それに、離れるなんて言うな。
……もう同じ苦しみ、与えないでやってくれ」

「……麗さ、ん」


悲しそうに微笑む麗さん。
いつも自信満々に見えるこの人の、唯一無二の存在であって唯一の弱くなる原因。


それが秋人なんだ。


自分が離れて行ったから。
私から秋人を手放すなんて事、しないでくれって。


それをしたら、秋人がきっと苦しむから。



「麗さんの、気持ちはどうなるんですか」



そう尋ねる。
最後の方は、涙で声が掠れていた。



「はは、私の気持ち?んなもん必要ねえよ。
私はアイツが幸せならそれでいい。笑ってるならそれでいい」



何ですか、それ。
好きなのに。
今でもそんなに好きなのに。


結城と体を重ねて、好きだって誤魔化し続けて。


たった一人で傷付いて、秋人を見守ってたなんて。

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