LOVE School LifeⅡ【完結】
翌日、金曜日。
秋人とはどこか気まずかったけど、やっぱり待ち合わせ場所に秋人はいた。
こういう時も、ちゃんと来てくれるんだ。秋人は。
あれから麗さんと何か話したかな。
……いや、あの麗さんの事だから何も話さないだろうな。
きっと、最後の最後まで結城を好きな自分を見せるだろうから。
「おはよ」
「うん、おはよ」
秋人にぎゅうっと手を繋がれる。
だけど、それは何故か温かくなくて。
微妙に感じるその距離に、どこか冷たさを感じた。
きっと、それは私だけが感じてるモノではないはずだ。
秋人も感じてるんだ。
だから、こんなにも強く手を握り締めるんだ。