LOVE School LifeⅡ【完結】
「ちょ、愛ちゃん!?」
「秋人!今すぐ麗さんのとこ行って!」
「は!?何言ってるの?昨日から愛ちゃんおかしいよ?」
「いいから、今すぐ!これ住所!」
私は昨日麗さんから貰ってスカートのポケットに入れたままの紙を取り出して、秋人の手に無理矢理握らせた。
戸惑った表情の秋人。
「麗さんはまだ秋人が好きなんだよ!」
私がそう告げると、秋人の顔が険しくなる。
「……何それ」
「麗さんは最初から今まで、ずっと秋人だけを想ってたんだ!」
「何で愛ちゃんがそう言えるわけ」
「とにかく、秋人も麗さんに言わないと!」
「今俺と愛ちゃんは付き合ってるんだよ!?」
私の手首を掴むと、引っ張って校舎の壁にどんっと押し当てる。
秋人は私の手首を抑えつけたまま、怒りを露にした。
「何で姉貴が出て来るわけ?
もう愛ちゃんと付き合ってて、俺は愛ちゃんを好きなの!
今更何を姉貴に言うの?」
厳しい鋭い瞳が私を捉える。