LOVE School LifeⅡ【完結】
「……あ、うん、実は」
私は視線を下げながら、返事をした。
誰もそれに何も言えずに、静寂が訪れる。
気まずそうに有紗とかが顔を逸らしていた。
それをぶち破る空気読まない発言をかましたのは。
やっぱりこいつ。
「……俺、行ってきます!」
「は?」
頭の上辺りから声出た。絶対。
抜けたよ、今。
行って来ますってどこに?
訝しげな顔で結城を見ると、結城は手を額につけ敬礼する格好をしてから、くるっと方向転換をした。
ここにいる誰もが呆気に取られている。
有紗に翔子に由紀も。
ツッコミ担当の本間ですら。
ずんずんと先に進む結城に私は我に返った。
まさか。
秋人のとこに行くんじゃないよね?