LOVE School LifeⅡ【完結】
「ちょっと待て!結城!?」
すぐさま後を追いかけるが手遅れ。
だって、秋人の教室隣だし。
そりゃ到着するには一分もかかりませんよ。
入り口に立ち、結城を探すと結城は秋人の目の前に立っていた。
見上げる秋人に、見下ろす結城。
何をする気だ。
教室はシンっと静まり返っている。
クラス中の皆が結城と秋人の動向を息を呑んで見守っていた。
「あっきー」
背中を向けてるから、結城の顔はわからない。
だけど、多分笑顔。
「ちょっといい?
俺、めっちゃあっきーに話ある」
「…新ちゃん、何?」
秋人は結城にそう返すと、一度ちらっとこっちに目を向ける。
私を見つけて、驚いた様に目を見開くとすぐさま視線を逸らした。