LOVE School LifeⅡ【完結】
「……シゲ…をね?私、大好きなんだよ」
『……』
「でも、その“好き”は恋愛感情じゃないの」
『……』
「ごめん、シゲ。私、シゲとは付き合えない」
掠れた声で、私はハッキリとシゲに伝えた。
シゲは何も喋らない。
この沈黙が怖い。
どうしよう。
このまま、もう連絡するなとか言われたら。
私のオアシスが消えちゃうよ。
目をぎゅっと瞑ると、シゲの声がする。
『……わかった。なあ、一つ聞いていい?』
「うん」
『本当に好きな人、いないの?』
「……」
『……』
「……いる」
『……そっか、やっぱり』
「つか、今日自覚して今日振られて来た」
『はあ!?』
素っ頓狂な声を上げるシゲ。
そりゃそうだわ。
こんな変な事、カミングアウトするなって話だよね。