LOVE School LifeⅡ【完結】
「もう…友達に、戻れない。
私、は……秋人が好きだから」
言わなければ、このまま友達に戻れたかもしれない。
怒って、私が振られた事にしろって言って。
友達に戻ろうねって言って。
明るく笑って。
カラっと笑って、秋人の背中でも叩くつもりだったのに。
シゲ、みたくしたかったのに。
男女の友情はあるんだ、って。
秋人にも教えてあげたかったのに。
「ごめ、ん、謝らなきゃならないのは、私の方だ」
近付かないでなんて、絶対傷付けた。
何かにいつも苦しんでる秋人だったのに。
誰よりも。
もがいてたのは秋人だと思うのに。
「ごめ…、あき、と、ふ、く……」
また、目の奥が熱くなって、涙が溢れて来る。
その瞬間。
私は秋人に腕を引かれ、抱き締められていた。