LOVE School LifeⅡ【完結】
わけがわからず、私は何度も秋人の腕の中で目をぱちぱちとさせる。
「新ちゃん…、ごめん。ちょっと二人にして」
ぎゅうっと私を抱き締めながら、秋人は結城にそう言う。
結城ははあっと大きく溜息をつく。
「嫌だ。……そう言いたいけど、今はしょうがない。
あっきー俺、まだ色々納得行ってないから」
「うん、後で思いっきり殴っていいよ。
愛ちゃんをこんなに傷付けたんだから。ごめん」
「わかった。あ、ちゅーしたら怒るよ。まじで怒るよ」
「……わかった」
「間があった!するつもりだったのか!」
「しないって」
「はあ、心配だ。とにかく、ちゃんと話しておいで」
「……うん」
「じゃ」
結城は手をひらひらとさせながら、図書室から出て行く。
出る間際、私にウインクをして。
最後まで結城だ。
ちょっと、この現状にパニックだけど。
何で私は抱き締められてるんだろう。