LOVE School LifeⅡ【完結】
情けなく眉を八の字にすると、秋人は小さく首を振る。
素直に認めて欲しい。
変に期待なんて持たせないで欲しい。
秋人の好きな人を知っても、好きでいようなんてまだ思えない。
そりゃ簡単に諦める事は出来ないと思うけど。
すぐに諦められるなら、きっとあんなに泣いたりしないし。
顔を見て、ムカつくけど好きだなんて思わない。
「正直、今自分がどうなのかわかんないんだ。
愛ちゃんと話せて嬉しいし、キスしたい気持ちは嘘じゃない。
だけど、……一番なのかなって言われたらよくわかんない」
秋人の綺麗な顔が歪んで行く。
それと一緒に私の顔も歪む。
ズキズキと胸も同時に痛み出して来た。
秋人の中で、麗さんっていう存在が果てしなく大きいのかもしれないな。
どれぐらい好きだったんだろう。
気付いたら好きだったのかな。
それで、関係が壊れちゃったのかな。