LOVE School LifeⅡ【完結】
「あはは、何言ってるんだろ。俺。
ごめんね、もう終わってるのに」
「……笑うなよ、無理矢理」
「だって、笑わないと」
「泣いたっていいじゃん」
「ダメだよ、泣いたらまだ好きだって認めなきゃいけなくなる」
「……痛いクセに」
「……それは愛ちゃんもでしょ」
「わかってんなら言わないでよ」
「だね。でも、俺ズルイし。愛ちゃんの気持ちも欲しいから」
「ズル過ぎ。シゲ好きになってやる。私を後で好きだって思っても遅いからな」
「えっ、無理。やめて。それは嫌」
「あはははっ」
「あっ、からかったな」
また口を尖らせる秋人に、私はケラケラと笑った。
これからの事なんて、わかんないよ。
だって、私は絶対秋人の事なんか好きにならないって思ってたし。
シゲを好きにならないっていう保証はどこにもないしね。
それでも、今はまださ。
秋人が好きだよ。