LOVE School LifeⅡ【完結】
「あ。つか、ずっと気になってた事聞いていい?」
「ん?何?」
尋ねると秋人は真っ直ぐに下を指差した。
何だ?と、思って一緒に差した方を見ると。
あったのは、スリッパ。
……これは。
「何でスリッパなの?上履きは?」
「……はは、わ、忘れ、た」
「何で?持ち帰らなくない?百歩譲って週明けならいいけどさ。
昨日履いてたし、違うよね?」
ニコニコと笑っているけど、笑ってない。これ。
しかも、言い逃れ出来そうにない。
言い逃れだけでなく、逃亡も出来ない様にがしっと肩を掴まれている。
私と秋人の間に、気まずい沈黙が流れた。
……昨日持ち帰ったとか、ダメ?ダメかな。
ダメだよね、私昨日学校で最後に会ったの秋人だもん。
上履き持ってない事ぐらいわかってるよね。
どうしようかと思ってると、秋人が口を開く。