LOVE School LifeⅡ【完結】

「……俺の、所為でしょ」

「いや、違うよ」


多分、と言いかけて、それはどうにか飲み込んだ。
秋人を好きな女の子ってのは間違いないだろうけど。


でも、“秋人の所為”ではない。

好きだからって、何をしてもいいわけじゃない。


嫌がらせしてる人はさ。
秋人に迷惑かかるって発想が一切ないとこが素晴らしいとさえ思うよ。私は。


だって、そうじゃんね。
もしも私が秋人に切れたら、秋人気にするでしょ。

秋人って最初はチャラいけど、本当に優しいし、すぐに気がつくし。
相手の事、とっても考えられる人だと思うよ。


って、事をどうしてわかってないんだろう。


結局さ、その嫌がらせしてる人達は秋人の表面しか好きじゃないんだ。

見た目とか。そういうの。
それが本当にムカつく。

でも、誰がやったかわかんないから、怒ったとこでどうしようもない。


私が俯いたのを、肯定と判断したらしい秋人は申し訳なさそうに言った。

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