LOVE School LifeⅡ【完結】
私は盛大に溜め息をつくと、渋々頷いた。
秋人は真っ白い歯を見せて、二カッと笑う。
こいつは確信犯なのだ。タチ悪い。
「とりあえず、今日は送ってく。
何かあったら嫌だし」
「いや、大丈夫」
「無理」
「……ハイ」
これしか返事出来ない。
ムカつく事に。
麗さんと鉢合わせしたらどうしよう。
……って、別に?
鉢合わせしても問題ない?
会わせない様にって…二人一緒に住んでるじゃん?
毎日顔合わせるよね?
したら、別に気にする必要ない?
………いや、するだろ。
私が気にするだろ。
とにかく、麗さんにはどうにか家の方面に来て貰う様に…。
出来ない気がするよ、これ。
今日の放課後までに考えないとじゃないか。
いいや、とりあえず保留。