LOVE School LifeⅡ【完結】
その時、頭上でチャイムが鳴った。
それで我に返る。私、授業サボってた。
次こそは出ないと。
「行こうか、愛ちゃん」
「うん」
図書室を出て、私と秋人が教室前の廊下を歩いた時。
女の子達が静かになった気がした。
こそこそと、耳打ちしながらこっちを見て何かを話してる様子。
予想はついてる。
つきまくってる。
相当難しい顔をしてたのだろう。
秋人が私の腕を掴むと、引っ張った。
驚いて目を真ん丸にする私。
「愛ちゃん」
「……」
「堂々としてなよ」
「……そうだね」
関係ないもん。
陰で何を言われたって平気。
直接言えない様な人は怖くない。
秋人と別れてから教室に入ると、私の後ろの席の結城と本間が口を大きく開けてこっちを見ていた。
一気に視線が集中する。