LOVE School LifeⅡ【完結】


「愛ちん」

「……ラブ」


なるべく私は笑顔を作って、

「仲直りしたっ」

そう言った。


「仲直り?じゃあ、元サヤ?」

「いや、そうじゃなくて」


本間、すぐにそっちに結び付けないでくれ。
うそーとかケラケラ笑った本間の隣にいる結城は、こっちを見ずに口を尖らせている。


……何?何スイッチが入った?
どうしたわけ?


「遅くない?」


結城のぼそっと放った一言。


「は?」


ぽかんとする私と本間。


「何で戻って来るのこんな遅いの。
ちゅーしたんでしょ、ちゅー。しないって約束したのに」

「はあっ!?結城やめてくれる!?」

「だって、あっきー間があったもん」

「いや、だから……」


私も秋人の思考は全く以て理解不能だけど!
結城の思考もわかりません!
< 59 / 319 >

この作品をシェア

pagetop