LOVE School LifeⅡ【完結】

庇う様に私の目の前に立つと、ガヤガヤとうるさく私の文句を言っていた女達に向き合う。
私はその後ろ姿を、呆けながら見つめた。


……何だろ、今私とっても感動してる。



「トイレ行って戻ってみたら、何か面白い事してるじゃん?」


そうやって、有紗がさっき文句を言った女の前に立つ。
高身長で、美人の有紗が目の前に立つと威圧感が半端ないのだろう。

その子は少し後ろに引いている。


「秋人を惚れさせる魅力も何もないんでしょ?」

「つか、お前じゃ無理」


翔子が自分の髪の毛をくるくると弄りながら、鼻でふんっと笑った。
さっきと同じセリフだよ。
だけど、怖い。怖いです。


「あのさ、愛はお前らみたく媚び売ったりとかしないわけ。
誰にでもああなの。だから、気に入られてるんでしょ」

「新一とか清二とかとよく一緒にいるけど、愛が女といる時と同じ様な態度だから一緒にいるの」


由紀もぐいぐいと、前へと出てそう言った。


文句を言った女の子達は三人の迫力に押されて、もう何も言えないみたいだ。

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